とある哲学者の研究記録

哲学者が人生を楽しむ方法を探求するブログ☆気まぐれに更新しています。

神経質の改善法~精神の健康~

 物事に対して丁寧でいること大事ですが、神経質になりすぎると困りものでしょう。

 「神経質とは何か?」、答はシンプルで、特定の物事に対して神経を使い過ぎ(気の使い過ぎ)な状態、それが神経質です。

 今回の記事では、メンタルヘルス(精神の健康)にとって重要な神経質の改善方法について考察していきたいと思います。

 

 【なぜ神経質は直りずらいのか?~神経質な人が陥っている罠~】

 まず神経質となっている対象は人それぞれ違うと思うのですが、神経質な人が共通して陥っている2つの罠について解説します。

 ①「気にするから気になる」という罠

 ②「気にしないようにと気にする」という罠

 上記2つが神経質な人が共通して陥っている罠になります。気付いている人もいるかも知れませんが、②の「気にしないようにと気にする」は①の「気にするから気になる」に繋がります。すなわち、「気にしないようにと気にする」行為からよけいに「気になる」という結果が出来てしまうわけです。このように②の背景には①が潜んでいます。

 ①の「気にするから気になる」という事象を私は『強化原理』と呼んでいます。

 気にすることでよけいに気になるように神経が強化されてしまうという意味で『強化原理』です。神経質な人が気にしなくていいことを気にするのには、考え方・感じ方の問題だけでなく、神経が強化されているという側面も存在するということです。

 そして、②の「気にしないようにと気にする」行為そのものが気にしている、という罠は、心理学用語で『シロクマ効果』と呼ばれています。

 

白くまのことは絶対に考えないでください!!
でも、こういわれちゃうと・・・余計に白くまのことを考えてしまいませんか??

アメリカのウェグナーという心理学者が、1987年に「白くま実験」なる実験を行いました。
白くまの映像を3つのグループに見せたあとそれぞれのグループに次のようなお願いをしました。

グループA:「白くまのことを覚えておいてください。」
グループB:「白くまのことを考えても考えなくてもいいです。」
グループC:「白くまのことだけは絶対に考えないでください。」

期間をおいて調査したところ映像を鮮明に覚えていたのは、なんとグループCの人たちでした!!

「白くま効果」と呼ばれるこの現象、ironic process theory (皮肉過程理論)とか paradoxical effects of suppressing anxious thoughts (感情抑制の逆説)と呼ばれています。
白くまを考えないようにコントロールしなければならなくなると、自分が白くまのことを考えていないかどうかを頭の中でチェックしなくてはいけなくなります。白くまについてチェックするためには、常に白くまについて意識しなくてはいけなくなります。
考えないでおこうという意識が、逆に考えさせる状態を維持させてしまっているそうです。

be-do.jp

 意識しないようにと意識することがよけいに意識するはめになってしまうというジレンマという面が言葉の定義上、特徴として挙げられていますが、その実態は「気にすることでよけいに気になる」という強化原理の1つと考えてもいいのではないでしょうか。

 

 【神経質の改善法】

 神経の基本原則は『強化原理』すなわち「気にするから気になる」だと思います。

 ※使った神経は強化される。それが神経の『強化原理』の基本的な考え方です。

 なので、神経質の改善法は、「気にしないこと」だと考えられます!

 そんなのあたりまえだろ!とツッコミが来そうですが‥‥‥

 神経質の改善において「気にしなくても大丈夫」と感じること・信じることが重要だと私は考えています。

 それは先ほどの実験からでも分かります。

〈実験内容〉

 白くまの映像を3つのグループに見せたあとそれぞれのグループに次のようなお願いをしました。

 グループA:「白くまのことを覚えておいてください。」
 グループB:「白くまのことを考えても考えなくてもいいです。」
 グループC:「白くまのことだけは絶対に考えないでください。」

  期間をおいて調査したところ映像を鮮明に覚えていたのは、なんとグループCの人たちでした!!

 この実験から分かることは、白くまのことを考えてはいけないと命令・抑圧された人が一番覚えていたということです。それは「~してはいけない」という命令は精神的にプレッシャーになりやすい。また、白くまを考えないようにとよけいに神経を使う(神経を強化する)ので記憶に残りやすいということです。

 それに対して、「白くまのことを考えても考えなくてもいいです」と言われたグループBは、白くまに対して考えても考えなくてもいいので気持ち的に楽です。なので、白くまに対して神経をグループCほどは使ってないと言えます。

 このように、神経質を改善するには「気にしても気にしなくても大丈夫」と感じること・信じることが必要です。

 「気にしてはいけない」と考える・感じることは精神にプレッシャーを与えるし、よけいに神経を強化するような考え方・感じ方だと思います。

 それに対して、「(気にしても)気にしなくても大丈夫」と考える・感じることは、精神に対する負荷は少ない考え方・感じ方だと思われます。

 神経質な人の中には、自信がない、すなわち、迷い・不安があるという人が多いでしょう。その迷いから抜けるには様々なアプローチが必要かもしれません。ですが、単純に神経質の改善だけをピックアップするのなら、また神経質という名の疑心暗鬼から抜けるには、「気にしなくても大丈夫と感じること・信じること」が必要となってくると考えられます。

 冒頭でも言いましたが、丁寧であっても神経質になるべきではないと思います。

 気楽に生きる為にも神経質を改善する努力をしてみましょう(=゚ω゚)ノ

 

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